郷土料理 ばらずし
京都・丹後に伝わる故郷の味
京都の北部では、「晴れの日」に代々・祖父から母に、母から娘に受け継いだ「ばら寿し」を家族、親戚で囲み、ごっつぉう(ご馳走)として親しんできました。
日本海で水揚げされる脂のしっかり乗った鯖を焼き、ほぐし身にして甘辛く、各家庭の味付けをした「鯖そぼろ」をつくり、酢飯と酢板の間に挟みます。その上に錦糸卵、紅生姜、椎茸などを華やかに飾り付けます。
ばら寿しを敷き詰めるのは「まつぶた」と呼ばれる木箱、寿司切と呼ばれる木製のへらで切り分けて食べられます。